明石グリーンリーフ

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兵庫県合唱祭アーカイブ

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《2016年 第53回兵庫県合唱祭》

優秀団体賞受賞

富山に伝わる三つの民謡より「こきりこ」

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今年の合唱祭では、岩河三郎作曲:女声合唱組曲:富山に伝わる三つの民謡より『こきりこ』を演奏し【優秀団体賞】を受賞致しました。全国大会へ!との思いを繋ぐ事はできませんでしたが、団員の顔には喜びと安堵の笑みがこぼれました。

悔いは残したくないと、指揮者である白井先生そしてピアニストの藤林先生の熱心な指導が続き、パートリーダーを筆頭に各パートのメンバーも最後まで音色・ハーモニー&リズムを合わせる努力を惜しみませんでした。諦めない!全団員の思いが受賞へと繋がったのだと嬉しく思いました。また、吉岡美恵子先生には、ピッコロとフルートの音色で五箇山の地へと誘って頂きました。心より感謝申し上げます。

『こきりこ』は、富山県五箇山に伝わる日本で一番古い民謡として知られています。その昔、源平合戦に敗れた平家の落人達が山々に囲まれた奥深いこの地に身を潜め自給自足の暮らしをし、五穀豊穣を祈り田植えや稲刈りの間に『こきりこ』を歌い踊っていたと伝えられています。

楽曲と向き合い、団員間で楽譜をもとに五箇山の事・源平合戦や落人の事・・・をもとに、アナリ―ゼを重ねました。五箇山の地に出向き村の人々とふれ合い・景色や空気を、そして風を肌で感じ歌に思いを繋げた者もいました。また、五箇山の木々が色づきはじめる頃に開催される《こきりこ祭り》に参加し、現地の方々から直接踊りを教わりパフォーマンスや衣裳デザインに力を発揮して下さった団員もいました。

毎年合唱祭に向けて運営委員を募り20名前後のメンバーで運営委員会を立ち上げます。パフォーマンスや衣裳等、毎週の様に打合せを重ね、時には運営委員の一員である白井先生の意見が団員の手でバッサリと切られたり(笑)と和気藹々とした雰囲気ではありますが、暗中模索の長いトンネルを悶々と数ヵ月間過ごす事となります。

明石グリーンリーフは人材の宝庫!
運営委員の意見がまとまると、それを形にしてくださる才能溢れる団員が、パフォーマンスや衣裳作成と、得意分野に力を注いでくださいます。今年もパフォーマンス隊・衣裳作成隊は合唱練習とは別に昼夜を問わず時間を割いてくださいました。本当に有り難いと何時も感謝です。(この度の衣裳の殆どが団員の手作りでした!)

7年前には、五箇山の冬~春に向かう『むぎや』を演奏し《全日本おかあさんコーラス全国大会》に出演させて頂きました。この度の『こきりこ』は《こきりこ祭り》が開催される秋をイメージし、また、代々(歌い)受け継がれてきた落人の精神面にも迫れたら!との思いで歌いました。

合唱団として人数が多い事は何より嬉しい事ではありますが、合わせると言う意味では苦労があります。言葉の処理・リズム・ハーモニー、全てに於いて団員の息が一本になったときの醍醐味を常に味わえる様、来年度の合唱祭に向けて団揚げて精進して参ります。

【団員の和を、心のハーモニーを大切に】この言葉を胸に・・・♪

2015年 第52回兵庫県合唱祭 >